9月9日(月)この日は休日で音楽の映画を2作、見る予定でした。
ただこの日は台風の影響で交通機関に乱れがありました。
一つはビルエヴァンスのドキュメンタリーで、午前10時30分の部しかなかったので、諦めかけていたのですが、なんとか小田急線の運転が再開して見ることができました。
場所は本厚木のあつぎのえいがかんkikiというところでした。
観客5人くらい、シニア料金で1000円でした。
ビルエヴァンスは私の好きなピアニストです。
彼の生みだすフレーズがとても美しいです。
エヴァンスのアルバムで私が一番好きなのは1974年にクラウスオガーマンと共演したシンバイオシスです。
曲ではスコットラファロ、ポールモチアンとやったMy Foolish Heart です。
彼の演奏に影響を受けたハービーハンコック、キースジャレット、チックコリアが私の好きなピアニストのベスト3です。
蛇足ですが、ベスト6なら坂本龍一、ビルエヴァンスとグレングールドが入ります。
エヴァンスは薬物中毒で死んでしまいましたが、彼が中毒になったのは、心の安定を求めるためだとわかりました。
ミュージシャンには薬物依存の人が多いです。
それだけ、孤独な人気商売だということなのでしょう。
彼の人生には好きな音楽で名声を得て、音楽に身を捧げるといった喜びがあります。
しかし、バンドのベーシストのスコットラファロの交通事故死、恋人の地下鉄投身自殺、統合失調症を悩んだ兄の銃での自殺など悲しみも多かったようです。
悲しいことも描かれていましたが、それでも、1960〜70年代のどんどんと変わり行くエネルギーに満ち溢れていたニューヨークの音楽シーンをこの映画で回想できて私としては満足でした。
そして、その中で最も輝いていたのが、マイルスデイビスとビルエヴァンスだったと個人的には思います。