最近、OSHOと名乗る人のJOYという本を買いました。
OSHOと名乗ってはいますが、私はバグワン・シュリ・ラジニーシという名前で知っていた人です。
彼の本は以前は数冊持っていましたが、引っ越しや整理で今は全く残っていません。
購入したのは1970年代、青春の真っ盛りでした。
彼はインドの思想家で、ブッタや老子やキリストらの教えを分かりやすく解説してくれました。
当時インドでは、ビートルズがインドに数日行ってその思想に強く影響されたりした頃で、バグワンもそういった西欧の若者たちに大きな影響を与えました。
その後、彼はアメリカのオレゴン州のコミューンに行きましたが、アメリカ政府と対立し、危険人物としてインドに戻り、1990年に死去しています。
彼は多分悟りを開いていましたが、宗教なのにセックスをタブー視しなかったり、教団ではロールスロイスを何台も所有したりで、オウム真理教の麻原彰晃的な危なさがありました。
ただ、その著作は当時の私には大変魅力がありました。
当時読んだ本を購入したかったのですが、今は売ってはいませんでした。
そこでOSHOと名乗っていた著作を購入して読んだのですが、当時の感動は蘇ってきませんでした。
これも時の流れのせいでしょうか。
バグワンを知ったのは大学生の時でした。
吉祥寺のミニコミ誌「名前のない新聞」を友人と手伝ったその縁でした。
当時の吉祥寺は福生と同様にカルフォルニアのヒッピー文化の影響が感じられる街でした。
ミニコミ誌の配布を通して自然食品の店も知りました。
そんな中で出会ったもう1冊がカルロス・カスタネダの著作です。
メキシコ北部に住むヤキインディアンの呪術師のドンファンとの対話や薬草を用いたドラッグ体験を記述したような文面でこれもとても魅力的でした。
でも、再び読もうとは思いません。
思い出はそのままそっとしておいた方がいいのかもしれません。