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ダイアリー 兄の思い出

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これは我が家の砥石と包丁です。
この2つは思い出の品です。
包丁は自分では買った記憶がないので、家にあったものか、誰かからのプレゼントです。
プレゼントだとしたら、兄が買ってくれたものだと思います。
砥石は兄からもらい、研ぎ方も兄から教えてもらいました。
砥石を固定するのための木の縁は、兄が作ってくれたものです。
それは私と弟が使った2段ベッドの木の一部を切って作ってくれたものです。
包丁は砥石で研ぎながら半世紀近く使っているのでかなり小さくなったと思います。
でも少しずつ小さくなっているので、はっきりしたことは分かりません。
砥石はとうとう割れてしまいました。
砥石の表面もかなり凸凹してきました。
替えどきなのでしょうが、兄の形見はこれしかないし、惰性で使い続けています。
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兄は50才ぐらいで死にました。
仕事中に倒れて、そのまま意識が戻ることはありませんでした。
たぶん脳卒中だったと思います。
父よりも早く亡くなりました。
兄は長男らしい長男でした。
酒造業を営む家の長男に生まれ、跡を継ぐ人でしたが、父と経営上の考え方の違いで対立し、酒の小売の仕事をしていました。
その後、兄は亡くなり、父はバブル期の始末がうまくいかず3代続いた酒造業が終焉を迎えることになりました。
その父も兄の死後、後を追うように亡くなりました。
ダイアリー 兄の思い出_b0330040_22593598.jpeg
子どもはいませんでしたが妻をこの世に残し、家業を継ぐことも出来ず、あの世に旅立った兄はこの世に未練があるのでしょうか。
私には分かりませんが、なんとなく未練はなかったような気がします。
彼の魂は人生を満喫したように感じます。
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by rtravel | 2018-10-10 22:07 | ダイアリー | Comments(0)

散歩は心と体のリフレッシュタイム。さあ気の向くまま足の向くまま出かけてみませんか?


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