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ダイアリー 私が選んだ2つの仕事

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私の父は戦争を体験しています。
大学を出たのに二等兵で、上官からいじめられたようです。
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負けるとわかっていた戦争を始めたことなど無知、愚かなことがいけないことだと思い、自分の子どもに学問を勧め、そのために惜しむことはありませんでした。
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そんな家庭に育った私は名の知れたいい大学の付属高校に入学しました。
ただ、将来どうしたらいいかは迷いました。
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多くの仲間は工学部、商学部、経済学部を選び、文学部を選んだ私は少数派でした。
文学部を選んだわけは、どうやって生きるかよりもどうして生きるかの方に関心があったからです。
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就職するときには大学の学部を選ぶときのように迷いました。
営業は無理だと思ったし、農業は魅力がありましたが、文学部なので専門性がありません。
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選択肢を削っていって残ったのは小学校の教員でした。
小学生相手の仕事なら楽しくやれるだろうと思ったからです。
千葉の地方都市で教員の仕事を始めました。
子どもたちは思った通りで、仕事はやりがいがありました。
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ただ、大人は違いました。
保護者は良かったのですが、教員社会が古い体質で私は馴染めませんでした。
私から見たら教育者とは思えないような人が校長をしていて、その人にはそれなりの取り巻きがいたのでした。
こんなのは教育ではないという思いがあり、働く場をより都会に変えていきました。
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最終的には神奈川県、そして横浜市に仕事の場を移しました。
そこでは、私と志を共にした人たちが多くいました。
上司も尊敬できる人が多くいました。
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ただ、子どもたちは違っていました。
千葉県で感じた素朴な子どもたちは横浜の都会では少数派でした。
子どもたちの生活の中で自然は少なく、放課後遊ぶこともままならず、羽目を外せる場を求めているようでした。
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保護者の人の中にも不満、ストレスが多いようでした。
教員を先生と言って敬うより、カウンセラーとして期待する方もいました。
千葉の地方都市と横浜の違いもありましたが、30年という時代の変化もそこにはあったように思います。
そんな中で仕事はどんどんハードになり、とうとう仕事が嫌になり辞めることになってしまいました。
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一つの仕事をやり続けることにも価値はあると思いますが、私にはできませんでした。
教員を辞めて次にしたのは介護の仕事でした。
ちょうど第2次ベビーブームで子どもの数が増えて教員になりやすかったように、団塊の世代が高齢化して介護の仕事もなりやすかったのです。
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それに私は死について以前から関心がありました。
教員をしていた時も大和市の生と死を考える会に参加してホスピスの見学にも行きました。
教員をしていた頃は子どもたちの成長を見極めたいと思い、当時男性にも門戸が開かれ始めた保育者の資格も取りました。
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そして今は介護の仕事で衰えゆく人たち、そしてその先にある死を考えていきたいと思っています。
私の選んだ2つの仕事は人間の成長と衰退に関わる仕事だと後で気がつきました。
人間の2つの側面と関わることができて幸せだと思っています。
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by rtravel | 2018-05-29 07:32 | スピリチュアルメッセージ | Comments(0)

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