もう50年近くになるようです。
学生運動の時代から。
当時、私は千代田区の神保町付近にある中学校の生徒でした。
先生から御茶ノ水の方は危ないので行かないように言われました。
我が家に警察との小競り合いで逃げ込んだ学生をかくまったこともありました。
番組を見ると、始めは大学の制度の問題点を解決しようと学生運動が起こったようです。
しかし、次第にエスカレートして暴力的に変化したようです。
連合赤軍の浅間山荘事件の末路は哀しい限りです。
自分は優秀な頭脳と教祖麻原が結びついたオーム真理教の事件を思い出しました。
私たちは世界をより良い方向に変えられるかというムーブメントのはずでしたが、やったことは破壊だったように思います。
創造と破壊はセットになっているから全面的に否定するつもりはありませんが…。
団塊の世代のエネルギーだったのでしょうか?
写真家で作家の藤原新也は学生運動に馴染めずインドに向かいました。
学生運動の中心にいた人も新しい社会の一部になっています。
心の中にはいろいろ想うことはあると思いますが…。
個人の意志はあったと思いますが、大きな時代のうねりの中で流されていったのかもしれません。
天安門事件の頃の中国の若者たちも似たような状況だったのかもしれません。
もし、幕末期に生きたなら…。
もし、戦時下に生まれたなら…。
ISの人たちも理想の社会を目指しているのでしょうね。
自分は善と悪が入り混じる今の社会がいいと思いますが…。